==fairytails diary==

2009年10月29日の日記


problem200910
 第10問

Money game
135
107

 いい感じで攻めていたのを打ち負けたようなポジシ
ョンです。こういうところからの処理はかなり実力差
でる大事なところです。攻めている時とかはあまり迷
うことがないので簡単なのですがね。
 選択としては、カバーしてブロットなしか、カバー
してバックマン前進か、一応4プラにするかというと
ころです。
 青はプライムタイミングで負けていてボードは勝っ
ているので、打たれないことはそれほど優先順位は高
くありません。今打ち合いになるのはかまわないです
が、プライムに閉じ込められるのは一番つまらないの
で8/4,7/4はかなり弱いと思います。白に4か5ポイン
ト作られると飛び出せるのは相当いい目が必要になる
こと、あとそういう比較的安全な手をしても、このま
ま不利になれば強いキューブを打たれてしまうので、
ここで何か勝負手を打つほうがいいのです。
 11/7,11/8はかなり珍しい手です。2枚を4プラに
つかまえていて5プラへの発展も見えているので一見
強い手にも見えますが、青のボードそのものはそれほ
ど強くないので白はそれほど怖がらずに1の目で打て
ます(1-5,1-6はそのまま飛び出せますし、それ以外
の1は打たないでボードメイクでも十分ですし)。青
がボードが強ければ打たれたあとの孤立バックマンに
対して、なんとかエンターして打てる目を振ればいい
のですが、たかが3ポイントボードでは打てる目振っ
たところで大変すぎますし、もう1回打ち返されるだ
けでほぼ負けでしょう。それと、青の不自由な形は、
たとえ次の2の目を振って5プラにできたところで、
そのプライムは一瞬だけなのでまだそれほど有利にな
っていないでしょうし、2-6などではそもそも5プラに
なりません。すでにエースポイントを作っている青の
形としてはここでは4ポイントメイクが絶対でしょう。
ボードを作るごとに先に作っているエースポイントの
価値(コマの働き)が上がるわけですから。
 ではメイクしてバックマン前進はどうでしょうか。
2通りありまして、4で前進するのは次にそれだけ飛
び出しやすいのですが、ここでは何もヒットされない
ということがまず起こらないので(6-6だけ)次に飛び
出しやすいということはそれほどメリットにはなりま
せん。もちろん6でしか出れないのと5か6で出れる
のならば大差ですが、ここでは5か6で出れるか、4
以上で出れるかの差だけですし。また4で前進のほう
は自陣側が5で打たれるので相手のいい目が分散して
たとえば1-5などがダブルヒットになりかなり良い目
になってしまいます。ポイントオンがいい目なのは同
じことですので単純に良い目を増やしてしまい、ギャ
モン負けがかなり増えます。私はそこまで考えずにこ
れを選択しましたが。一方3で前進のほうは相手の良
い目が重複(特に4)していて、おそらく4ゾロしか
ダブルヒットされないのでポイントオン以外ならばま
だまだという形です。そのため24/21,8/4が他の手よ
りもかなり良くなります。

 解答 24/21,8/4

 候補手は多いけど、ちゃんと考えれば正解にたどり
つけそうな気もするのでそこまで難しくはないでしょ
う。見た目的には4プライムがちょうどぴったりにも
見えますがね。これはもうちょっと考えれば正解でき
たかなとも思うので少し残念でした。前進+メイクと
いうとこまでは判断できたのだしなあ。

 というわけでなんとか10月中に無事連載終了とな
りました。加藤さんが先に連載を終えているようで、
また海外の人もすごく気合いれて連載開始したという
ことで、やはり人気だなあ。

 今回のクイズコンテストは平均点3点とのことで、
私個人的には数学系の問題は平均点3割程度が一番い
いと思うので、(ほどよく難しいということで)ちょ
うどいい難易度だと思います。大学入試の二次試験の
数学の問題も受験者の平均点が3割程度で、合格者の
平均点が5割程度というものが多いと思いますし(も
う少し低いかな、まあ難易度の差はいろいろですが)
数学系のものは、1つのミスで勝負が決まるというの
では実力反映度がそこまで高くならないので、それよ
りは全体的に難しめの問題のほうがいいですからね。
 もしこのクイズコンテストが平均5割程度の難易度
だとここまで恒例企画になるほど大人気になっていた
とは思いませんし、逆に1割とかだと難しすぎてしら
けるので、例年だいたいこれくらいの難易度のことが
多いですが、それがちょうどいいということなのだと
思います。

 今回のクイズコンテスト、私は6問正解で5位タイ
でした。実力相応だと思います。10番だけがもう少
し考えれば正解できたかもしれないというくらいで、
他はまあしょうがないかなと思いますし。2枚飛び出
すのも数えれば簡単そうにも見えますが、日頃のマネ
ーセッションであれ数えますか?といわれると数えて
ないのだから、こういう時だけ数えるのもおかしな話
だしな。数えなくても一目でわかるだろというくらい
強くなればいいだけのことですし、私はそこまで強く
ないです。(大事な試合のDMPならば時間つかうので
たぶん正解できますがそれは別の問題だしな)
 
 過去にクイズコンテストでは、市川さんので1回、
山本さんので1回同率優勝がありますが、多くが優勝
者から2問ビハインドでトップ10に入るくらいとい
うことが多いので、実力的にもまあそんなものだと思
うのだけど。まあこれは出目の流れとかないしな、な
かなか私が優勝するのは難しいのだろうという結論で
まとめておきます。
No.2226

ばるたん  2009/10/30/15:10:17   No.2228
楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます。

後半の3問は駆け込みでしたが、当初の予定通り10月中に終わりましたね。

今後は、『週末のあれ』を楽しみにしています。
へんな表現で申し訳ないのですが、『週末のあれ』を含め実際の対戦の解説は4コマ漫画的な絶妙なコマ割で、実際はかなり長い試合なのでしょうけど、軽快なテンポで読めるので気に入ってます。


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